まにまに

なんやかんや10年以上文字ばっかり書いているアラフォー目前の紀元前貴腐人が色々かくところ

ホラー一気読み&鑑賞したのでアウトプットしたい

お友達から教えてもらった「ぼぎわんが、来る」というホラー小説を読みました。というか、このあと「ずうのめ人形」「などらきの首」「ししりばの家」一気に読んだんです、一気に読むくらい面白くてですね…面白かった…

 ホラー小説読むの久しぶりで、ホラー小説って当たり外れあるじゃないですか。ホラーじゃねぇよこれファンタジーだよ!!みたいなの。赤川次郎作品に多い(偏見)

だけど安心してください、ラスト全作もれなく胸糞悪いよ(ほめてる)ぼぎわんはラストそんなに悪くもないけど、作品ごとに胸糞の悪さも倍プッシュで上がっていきます。ししりばの家とかホント最悪だった(最高でした)

 

残穢好きな人は絶対楽しめると思うんですよね…

 

残穢(ざんえ) (新潮文庫)

残穢(ざんえ) (新潮文庫)

 

 

読み終わってから知ったけど映画「来る」の原作だったんですね。


岡田准一×黒木華×小松菜奈!映画「来る」ロングトレーラー

 

まだ映画は見てない(サブスク配信されていない)のですが、配信されたらすぐに見たい。松たか子小松菜奈演じる比嘉姉妹っていうのが出てくるシリーズなんですが、この比嘉姉妹さして強くない。一応国内最高峰の霊媒師なんですよ

もう悪霊が強い強い

何度「寺生まれのTさん!!早く来てくれ!」って思ったことか…

 

「ぼぎわんが、来る」

 ちょっと最初に読んだので記憶がおぼろげになっちゃって、もう一回読み直そうと思うのですが、なんとこれデビュー作なんですよ。デビュー作…教えてくれた友人は「今まで何やってたの!?って言いたい」と憤ってました。デビュー作とは思えない構成力。

ホラーだけじゃなくて、夫婦間の問題とか、ジェンダー的な問題とかも織り込まれてるんですよ…そしてそれが呪いになるの…すごくね?

めちゃくちゃ家庭と子育てを大切にしてる旦那さん()が家族を守る話なんですが、もうね~~~~子持ちみんな読も!!!って思えるくらい、いいです。あ、でも心が元気な時に読んでね、真似しちゃうといけないから…あと子どもがちょっとひどい目にあう(子どもと犬と猫と小動物がひどい目にあうの読みたくない)

先日話題になったポテサラ爺*1もぼぎわんが来ると思うよ…

ずうのめ人形

 だいひょはこれが一番好きってくらい血生臭い作品ですね。為す術もない怪異と人間の恐ろしさ、あとミスリードがすごい。ラストのまじか、え、まじか~~!!っていう読み返しがとても楽しい作品です。2回は読みたい。人がとにかくたくさん犠牲になる。救いなどない。

などらきのの首

 これは比嘉姉妹を取り巻く人達の短編集なので、最後に読んでもいいかも。登場人物が気に入った、または頭に入ったら読むといいくらいの感覚です。

そんなことより早くししりばの家を読んでほしい

ししりばの家

 これと同時進行でNetflixオリジナルドラマ「呪怨-呪いの家-」(全6回)を見てたんですよ。家族に「どんだけ呪い好きなの…」って引かれるくらい。ちがう、たまたまだ。

 


『呪怨:呪いの家』恐怖クリップ解禁! “呪いの家”は存在する。あなたのすぐ、そばに…

 脱線しますが荒川良々はひどい目に遭いません。実質寺生まれのTさん。その他の登場人物はそれはもうエグいめに遭います。

この呪怨、80年代~90年代にあった凄惨事件の蠱毒みたいな構成で、伽椰子も俊夫もほとんど活躍しない、ただひたすら胸糞悪い事件が呪いの家きっかけで起こるっていうなかなかおもしろい構成でした。これはこれでオススメ。

で、ししりばの家ですが

気持ち悪ぅい!のオンパレード、描写もそうですが登場人物を「なんか不快」って感じさせる描写は本当にすごい。あと3箇所ほどタイポグラフィクション(字数を調整して絵みたいに見せる技法)が用いられているのですが、それが構成を邪魔していないのもお見事…そして比嘉姉がまたそんなに強くないんだよ…ちょいちょい絶望させる

まぁ、呪怨に比べると祓ったり封印したりの解決方法があるだけマシですよね、呪怨は在るだけでどうしようもないものですから…絶望しかない。

とりあえず砂がこわいよ。砂が積もっている感じをなんであんなに想像できちゃうんだろう…こわ

*1:ポテトサラダを買おうとした子連れに「ポテサラくらい家で作れ」と言い放ちTwitterが大盛りあがりした爺